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【やっとかめ】なごやじんが語るスレ【ういろう】
[380]なごやじん ◆GgwYz4CKrg :04/07/19 16:46 ID:VrqL5RcQ
>>378
質問にお答えします。
これは「緊急消防援助隊」と言うものです。
阪神大震災があったときは、全国からたくさんの消防隊が救助に来ました。
この時、他の地域から来た消防隊は地元神戸の消防からの正式な「出動要請」を
待っていたわけですが、混乱している地元消防から遠いところにある消防に要請が来るわけもなく
東京消防庁など大きいところを除いたほとんどの消防隊は「自主判断」で来たのでした。
遠くからの消防隊が次々に神戸に入り地元の消防から「○○町で火災があるので行って欲しい」など
の救助司令を待っていましたが、神戸消防からの連絡はなし。なのでどこで119番通報があるかも
わからなく、遠くから来た消防隊は地元住民からの「直接の訴え」を聞いて(地理がわからないので)
案内してもらい現場に行くという感じでした。
こうなった原因は、まず地元の消防が「どこにどこから来た消防隊がいる」という情報を全くつかめて
いなかったこと(自主判断できた消防隊もあったので・・・)
そして、こうした大規模災害の時にどの地域の消防隊も連絡を取れる共通の消防無線周波数(全国共通波)
があるのですが、当時はそれが一つしかなかったため全国から来たたくさんの消防隊がその周波数で
連絡を取ろうとするもあまりに隊の数が多くて使えない状態に・・・
そのため神戸消防が市内各地からの119番通報に追われている傍らで、遠くから来た消防隊は
情報が入らずどこに行けばいいのかわからず右往左往するという状態が続いてしまったのです。
震災からしばらくして、例えば岐阜の羽島と岡山のような感じの「遠く離れた消防同士」の
災害出動協定がどんどん結ばれていきました。(全国でとんでもない数におよんだ)
ただ、本当に地震があった際に遠くの消防隊が協定を結んだ場所に行けるのか?
そして協定を結んでない場所はほったらかしかという事になりました。
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